頑張って働いて、お金に余裕がでてくればそのお金を何かに使いたいと考え始めるでしょう。
そんなとき、とても大事なことは投資とギャンブルの違いを理解することです。
この違いを理解することでお金で損する可能性を減らすことができます。
この記事では投資とギャンブルの違いを解説します。
投資とギャンブルの違い
投資もギャンブルもお金を増やそうとする行為ですが、実は大きな違いがあります。
投資やギャンブルのようにお金が動くものには3つの仕組みがあります。
- ゼロサムゲーム:プラスとマイナスが同じになるゲーム
- プラスサムゲーム:全体的な規模拡大によって全員が勝者になり得るゲーム
- マイナスサムゲーム:全体的な規模縮小によって全員が敗者になり得るゲーム
投資の本質はお金を出し合って、みんなで豊かになっていこうというものなので、プラスサムゲームになります。
一方、ギャンブルには勝ち負けがあり、主催者が手数料を引いていきますので、両者の資産の合計は減っていきます。
そのため、ギャンブルはマイナスサムゲームになります。
このように、投資は参加者に有利な面があるのに対して、ギャンブルは参加者にとって圧倒的に不利な仕組みとなっています。
投資とは?
投資とは将来の資産を増やすために、今もっているお金を投じることです。
株式投資はギャンブル?
株式投資は投資の代表的なものです。
株式を買うというのは、その会社にお金を預けることです。
預けたお金で会社が事業をおこない、業績が上がると株価は増えていきます。
つまり、会社の成長と一緒に自分の資産も増えていきます。
逆に会社の事業が失敗すれば、自分の資産は減ってしまいます。
少数の会社にお金を投資することを集中投資といいます。
集中投資ではお金を預けた会社の成功次第によって、自分の将来の資産が決まってしまいます。
もちろん、会社を見極める目を持っていればいいのですが、会社の将来を予測するのはとても難しいです。
適当な会社にお金を預けてしまえばそれこそギャンブルと変わりません。
では、どうすればいいのでしょうか。
資本主義の世の中では、人は豊かさを求めて行動します。
実際、資本主義の象徴ともいえる米国の株式市場は、市場のはじまりから現在にいたるまで拡大を続けています。

この指数は米国の優良な企業を集めた平均的な数字です。
今までの前提を信じるのであれば、このような指数と連動する商品を購入すれば負ける可能性が低いということです。
統計では、このような優良な投資商品を15年以上運用できるのであれば、どの時点ではじめてもマイナスになることはありません。
これが株式投資がプラスサムと言われる所以です。
今では証券会社からこのような指数に連動する商品を低い手数料で簡単に購入することができます。
たくさんの企業にお金を預けるこのような手法を分散投資といいます。
分散投資については別記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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ギャンブルとは?
ギャンブルはお金を賭けて勝ち負けを競うゲームを指します。
別名、投機ともいいます。
ギャンブルが参加者にとって不利な理由
ギャンブルとは、運によって結果が決まるものに対してお金を支払い、その予想や思惑が的中したらお金が増えるという仕組みです。
ギャンブルは、基本的に運任せであり、分析や研究をしたところで勝率が高くなったりする余地はあまりありません。
また、ギャンブルには必ず胴元と呼ばれる主催者がいて、参加者から「手数料」を徴収します。
例えば、宝くじの還元率はおよそ54%です。
つまり、主催者は参加者から平均して46%の「手数料」を取っていることになります。
還元率については別記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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同様の例として、短期的な株式売買(デイトレード)があります。
今日買った株を明日売るような取引では、結果はほぼ運任せになりますので、誰かが得をして誰かが損をするゼロサムゲームになります。
このようにギャンブルは手数料を引かれた中から、さらに参加者同士でお金を奪い合うので参加者にとって圧倒的に不利です。